Sunniest C18-HT の概要
粒子径が小さい2 µm C18シリカでは、充填圧・カラム使用圧が5 µm C18シリカ比べ極端に高くなります。 この高圧に耐えうるシリカゲルとして、多孔質シリカの骨格を太くした高耐圧のシリカゲルを採用しました。 このシリカゲルは一般的な5 µm・3 µmシリカゲルに比べて高い耐圧性能を持ち、80MPa以上の充填が可能です。 弊社のSunniest C18-HT 2 µmカラムは長期間安心して使用していただけます。
Sunniest C18-HTの物性値 | |
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粒子径 | 2.0 µm |
細孔径 | 10 nm |
比表面積 | 340 m2/g |
結合層 | C18 |
USP L 番号 | L1 |
炭素含有量 | 16% |
使用最高圧 | 70 MPa |
使用pH範囲 | 1.5 - 10 |
通常の2 µmシリカゲルを再度精密分級し、大小両方とも約20%カットしました。 その結果カラム圧は15%以上減少し、1.7 µmに比べ約半分のカラム圧になりました。 さらに80 MPa以上で充填することにより、堅牢で劣化の起こりにくいカラムが作製可能です。
すべての充填剤においてSunnniest endcappingを施しており、残存シラノールの影響を極限まで抑えています。
2µm粒子は粒子径が小さい分、試料の拡散により粒子の表面から細孔内部まで移動する時間が短くなります。 つまり試料の粒子内での平衡が早くなる割合で流速を速くすることができるようになります。 2 µm粒子は拡散時間が粒子径に反比例し、5 µm粒子の1/2.5になり流速を2.5倍にすることができます。 内径2.1 mmカラムの5 mm粒子での一般的な流速は0.2 mL/min であるため、 2 µm粒子はその2.5倍の0.5 mL/minの流速が内径2.1 mmカラムの通常の流速になります。
このようなことから、2 µm粒子の内径2.1 mmカラムは0.4 ml/min~0.6 mL/minの流速が多用されます。 高性能な2 µm粒子の内径2.1 mmカラムを用いることにより内径4.6 mmの5 µm粒子の汎用カラムに比べ、 分析時間だけでなく使用溶媒も大幅に削減できます。