Sunriseシリーズの概要
あえてエンドキャッピングを施さず、残存シラノール基の特性を活かしたC18や、脂溶性化合物の分離の改善のための、 長鎖アルキル基を結合したHPLC用カラムシリーズです。
シラノールアクティビティコントロール技術によりエンドキャッピングを施すことなくテーリングの無い塩基性化合物のピークを実現します。
シラノールアクティビティコントロールにより調節されたシラノール基によるユニークな選択制が一般的なC18カラムでは達成できない分離を実現します。
一般に、C18 (ODS) 等の逆相型シリカ系固定相中に残存するシラノール基は、吸着やピークテーリングの原因とされています。 疎水基に近接するシラノール基は水和が不十分なため、高い吸着性を示します。 特に、塩基性化合物の吸着は強く、極端なテーリングピークとなって溶出することもあります。 これらの残存シラノール基による影響を低減させるため、従来より種々のエンドキャッピング技術が開発されてきました。
ChromaNikでは吸着活性の高いシラノール基を選択的に低減させ、有効なシラノール基のみを残存させる技術を開発しました。 この技術の導入により高密度エンドキャッピングが可能となり、塩基性化合物のピーク形状を大幅に改善させることができました。 また、活性調節後の水和性の高いシラノール基をエンドキャッピングすることなく、固定相中に残存させたことにより、 水素結合やイオン交換相互作用が加味された今までにない逆相分離モードを創出することができました。