SunShell C8の概要
C8カラムは、C18では保持が大きすぎる化合物の分析に適したカラムです。
また、対象の化合物によっては選択性をほとんど変えることなく保持時間のみを短くすることを目的として使用することもできます。
C8カラムはC18と同様のエンドキャッピングにより効果的なシラノールの不活性化と高い耐久性を合わせもっています。
SunShell C8 の基本特性 | |
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粒子径 | 2.6 µm |
細孔径 | 9 nm |
比表面積 | 150 m2/g |
結合層 | C8 |
炭素含有量 | 4.5% |
USP L 番号 | L7 |
エンドキャッピング | Sunniest endcapping |
使用最高圧 | 60 MPa |
使用pH範囲 | 1.5 - 9 |
Sunshell C8カラムは通常のC18カラムでは保持が大きすぎ、分析に時間がかかってしまう疎水性化合物に対し、SunShell C8カラムは程よい保持で分析時間の短縮を可能にします。
また、C18とほぼ同じような分離特性を持ちながら保持時間が短くなるという特徴があります。
この特性を利用して、C18カラムでは時間が掛かっていた分析でもC8カラムを使用する事で溶出順序を変えずに時間を短くする事が可能です。
SunShell PFPの概要
SunShell PFPカラムは、高い立体選択性を有した逆相カラムです。
疎水性相互作用のほかに、水素結合性配位子相互作用、静電的相互作用およびπ-π相互作用が化合物の分離に作用します。 C18カラムと比べ、異性体分析や親水性の化合物分析に向いている固定相です。
塩基性化合物に対しては有機溶媒濃度が高い移動相条件下においても、静電的相互作用により化合物の保持を大きくすることが可能です。
SunShell PFP の基本特性 | |
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粒子径 | 2.6 µm |
細孔径 | 9 nm |
比表面積 | 150 m2/g |
結合層 | Pentafluorophenyl |
炭素含有量 | 4.5% |
USP L 番号 | L43 |
エンドキャッピング | TMS endcapping |
使用最高圧 | 60 MPa |
使用pH範囲 | 2 - 8 |
SunShell Phenylの概要
SunShell Phenylカラムは、芳香環を持つ化合物の分離に適したカラムです。
Phenyl基と芳香環とのπ-π相互作用によりC18とは異なった選択性を示します。 そのため、C18では分離できなかった化合物を分離することができるようになります。
PhenylカラムもC18カラムと同様のエンドキャッピングによる効果的なシラノール基の不活性化と高い耐久性を有しています。
SunShell Phenyl の基本特性 | |
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粒子径 | 2.6 µm |
細孔径 | 9 nm |
比表面積 | 150 m2/g |
結合層 | PhenylHexyl |
炭素含有量 | 5% |
USP L 番号 | L11 |
エンドキャッピング | Sunniest endcapping |
使用最高圧 | 60 MPa |
使用pH範囲 | 1.5 - 9 |
Phenylカラムは、芳香環を持つ化合物の分離に適したカラムです。Phenyl基と芳香環とのπ-π相互作用によりC18とは異なった選択性を示します。 酢酸アンモニウムを用いたLC/MS用の移動相ではCa拮抗剤の一部の成分がC18カラムでは分離できませんが、Phenylカラムでは分離しております。
Ca拮抗剤の分離