PFPの分離にC18の疎水性をプラス
従来のPFPカラムは極性物質等の分離に特異性を示す一方で耐久性に問題があるなど、使用を考慮する場面がありました。
耐久性の問題の原因は疎水性が低い事による官能基・粒子へのダメージです。
そこで、クロマニックテクノロジーズではC18とPFPを同時に結合させる技術を確立し、PFPの特性に加えて耐久性も向上したカラムを開発しました。
PFPに比べPFP&C18は、立体選択性については同等でありますが、疎水性は大幅に増し保持時間が長くなりました。フルオロベンゼン類の分離のような、PFPならではの分離はPFP&C18も同様な分離が達成されております。
水素結合性 (Caffeine/Phenol) | 疎水性 (Amylbenzene/Butylbenzene) | 立体選択性 (Triphenylene/o-Terphenyl) | |
PFP | 1.00 | 1.31 | 2.38 |
PFP&C18 | 1.00 | 1.47 | 2.64 |
C18 | 0.39 | 1.60 | 1.46 |
耐久性テスト条件
理論段数測定条件
表面の疎⽔性が増すため,従来のPFPに比べPFP&C18は耐久性が約3倍向上しました。
カテコールアミンの様な⾼極性化合物の分離ではPFPとPFP&C18の選択性は大きく変わり,PFPの方が保持が大きくなる傾向があります。