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製品情報   -product

SunShell C18

SunShell C18の概要

SunShell C18はファーストチョイスにふさわしく、汎用性の高いカラムです。

コアシェル型充填剤を使用する事で単位圧力あたりの理論段数が飛躍的に向上し、 SunShell C18 2.6µmは3µmの全多孔性粒子と同等のカラム圧にもかかわらず、 Sub2µmや2µmと同程度の理論段数を発揮できます。

低圧かつ高理論段数という特徴は既存のHPLC装置でもUHPLC装置でも発揮され、今まで以上の高速分離を実現します。

※ピーク幅が3秒以下のようなシャープなピークはHPLC装置ではデッドボリュームの影響が出てしまい、ブロードなピークなってしまうため、 幅が3秒以下のピークの検出にはデッドボリュームを極力抑えたUHPLC装置が必要になります。

SunShell C18 の基本特性
粒子径 2.0 μm 2.6 µm 5.0 µm
細孔径 9 nm 9 nm 9 nm
比表面積 120 m2/g 150 m2/g 90 m2/g
結合層 C18 C18 C18
炭素含有量 6.5 % 7.0 % 5.5 %
USP L 番号 L1 L1 L1
エンドキャッピング Sunniest endcapping
使用最高圧 100 MPa 60 MPa 60 MPa
使用pH範囲 1.5 - 10 1.5 - 10 1.5 - 10

低圧力と高理論段数を両立しました

サブ2µmC18カラムおよび2μmのSunniest C18-HTとSunShell C18, 2.6μmの理論段数とカラム圧を比較しました。 従来の全多孔性2µm充填剤を使用したカラムでは、理論段数は高くできますが、粒子径の二乗に反比例して圧力が増大していました。 Sunshell C18 2.6µmはサブ2µmカラムと同等の理論段数でありながら、 圧力あたりの理論段数では最も高い性能を有しております。

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優れたピーク形状

標準的な試料の分離

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SunShell C18 は標準的な中性物質について他社のコアシェルカラムと比較した場合、最も大きな保持を示しました。

これはSunShell C18 の立体選択性が高いことや結合密度も高いことが理由として挙げられ、 高い結合密度については耐久性の面で有利に働きます。

他社カラムでは理論段数は低くないが圧力が高いもの、圧力は低く理論段数も低いものがあります。 これは粒子径や粒度分布が大きく影響していると考えられます。 SunShell C18 は狭い粒度分布を持ち、最適な粒子径に調整されているため、 コアシェルカラムとして最大のパフォーマンスを発揮します。


残存シラノールの影響

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ピリジンは残存シラノール基によりテーリングが起こりやすい化合物です。 また、微量でも固定相内に酸が残っている場合はピークが異常な形になります。

SunSehll C18 は優れたエンドキャッピングと適切な後処理によりきれいなピーク形状を保っています。

金属不純物の評価

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※ TF=テーリングファクター

8-キノリノール(オキシン)は金属配位性化合物で充填剤内に金属不純物が存在するとテーリングを示します。

SunShell C18 は金属不純物を極限まで減らすことで異常なピーク形状を防ぎます。

酸性化合物の評価

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※ TF=テーリングファクター

酸性化合物はほとんどのC18カラムで問題なく溶出しますが、ギ酸はテーリングしやすい酸性化合物の代表です。

SunShell C18 はそのような酸性化合物でもシャープなピーク形状が得られます。

塩基性化合物の分離

アミトリプチリンを用いて、塩基性化合物の分離と試料負荷量がどのように変化するのか他社コアシェルC18との比較を行いました。

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※ TF=テーリングファクター

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比較した全てのC18カラムはSunshell C18と同様にコアシェル粒子が充填されていますので、中性化合物ではほぼ240,000段/m前後の性能を有しております。

イオン性(特に塩基性)化合物は表面処理の優劣で大きく分離性能が異なり、 残存シラノール基の影響によりピークテーリングや段数低下が起こります。 SunShell C18カラムは高理論段数でシャープなピーク形状を維持します。

また、他社カラムでは試料負荷量を増やすとテーリングが起こり、段数が低下していますが、 SunShell C18は0.5mg前後まで試料量を増やしても性能が低下せず、A社C18と比べると7倍から100倍の試料量を注入できます。


抜群の耐久性

耐酸性試験

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耐アルカリ性試験

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耐酸性および耐アルカリ性をSunShellを含む6社のC18カラムで比較しました。

耐酸性では、カラム温度80℃で1%トリフルオロ酢酸にアセトニトリルを10%混合した移動相を通液し続けました。 ブチルベンゼンの相対保持が90%に下がる時間で比較した所、SunShell C18は最大で他社カラムに比べて10倍の耐久性がありました。

耐アルカリ性試験では、カラム温度は50℃とし、メタノールを30%添加した四ホウ酸ナトリウムを用いpH10に設定しました。 SunShell C18は通液量で5000mL程度の耐久性があり、他社カラムが500から1000mLで劣化しているので、5~10倍の耐久性が確認されました。


ブリードを抑えてLC/MSにも使用可能

LC/MSによるカラム溶出物(ブリード)のテスト

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Column size 50 x 2.1 mm
Mobile phase A) 0.1% acetic acid
B) CH3CN
Gradient 0min : A) 95% / B) 5%
1min : A) 95% / B) 5%
5min : A) 0% / B) 100%
7min : A) 0% / B) 100%
Flow rate 0.4 mL/min
Temperature 40 ℃
MS ABI API-4000
Ionization Turboionspray (cation)
Measurement mode Q1 Scan m/z 100-1000

LC/MSによるブリードのテストでは他社のカラムと比較して溶出物がほとんどなく、高感度な分析が行えます。また、コアシェルなので高速分析にも対応できます。