Sunniest C18の概要
Sunniest C18は新開発のシリル化剤を用いて製造された、シラノール基の影響を極限まで抑えたODSカラムになっております。
C18のスタンダードな分離特性を持ちながら、酸・塩基性化合物がシャープに溶出するため汎用性が高く、ファーストチョイスに最適です。
Sunniest C18の物性値 | |
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粒子径 | 3 µm, 5 µm |
細孔径 | 12 nm |
比表面積 | 340 m2/g |
結合層 | C18 |
USP L 番号 | L1 |
炭素含有量 | 16% |
使用pH範囲 | 1.5 - 10 |
Column size | 4.6 x 150 mm 粒子径5 µm |
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Mobile phase | CH3CN/20mM Phosphate buffer pH7.0 =60/40 |
Flow rate | 1.0 mL/min |
Temperature | 40 ºC |
Sample | 1 = Uracil |
2 = Propranolol | |
3 = Nortriptyline | |
4 = Amitriptyline |
非常にテーリングの起こりやすい塩基性化合物であり、残存シラノール基の評価に良く使用されているアミトリプチリンで評価を行いました。
一般的にアミトリプチリンの分離には移動相有機溶媒としてメタノールが使用されますが、メタノールの代わりにアセトニトリルを用いるとほとんどの逆相カラムでアミトリプチリンはひどくテーリングすることが知られています。
Sunniest C18はアセトニトリルを用いてもテーリングすることなく、シャープなピークが得られます。 Sunniest C18カラムを用いれば使用有機溶媒が限定されることなく、広範囲な移動相条件が設定でき、すべての成分に対し最適な分離条件を構築できます。
Sunniest C18はpH1.5からpH10の範囲の移動相条件で使用可能です。
★耐酸性試験はカラム温度を80℃で1%のトリフルオロ酢酸(TFA)を用い、pHを1に調整した加速試験を行いました。
Sunniest C18は100時間で約90%の保持時間を維持しており、他社C18カラムに比べ、 格段に優れた耐酸性を示しております。
★耐アルカリ性試験では高い緩衝能を有している四ホウ酸ナトリウムを用い、pH10に設定しました。
カラム温度は50℃とし、メタノールを30%添加した移動相を通液しました。 カラム温度が10℃上がると約3倍の速さで劣化が進むため、50℃で700時間の耐久性は、40℃では2100時間の耐久性と等しくなります。
Sunniest C18はpH10のアルカリ性条件でも十分な耐久性を示し、他社C18カラムに比べ、格段に優れた耐アルカリ性を有しております。 耐アルカリ性に関しましてもエンドキャッピングが非常に優れていることにより、シリカ表面にアルカリ成分(OH-)が接触しにくいため、 耐久性が向上したと考えられます。
0.1% 酢酸のグラジエント溶離におけるカラム内からの溶出物を、 揮発性成分以外の全ての溶出物を検出できるコロナ荷電化粒子検出器を用いて測定しました。 他社C18はベースラインの変動が大きく、多くのカラムからの溶出物を検出しておりますが、Sunniest C18は溶出が非常に少なく、 LC/MSの測定などの高感度分離分析に適しております。