Sunrise C28 の概要
Sunrise C28カラムは、立体選択性に優れたカラムです。 C28カラムは、C18-SACカラムを同様のシラノールアクティビティコントロール処理とTMSエンドキャッピングを施しています。 C18と比べ、長鎖アルキルであるため脂溶性化合物の分離も向上しています。さらに、有機溶媒を含まない移動相条件で使用しても、 安定した保持時間を得ることが可能です。
Sunrise C28 の基本特性 | |
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粒子径 | 3 µm, 5 µm |
細孔径 | 12 nm |
比表面積 | 340 m2/g |
結合層 | C28 |
炭素含有量 | 18% |
エンドキャッピング | TMS |
使用pH範囲 | 2 - 8 |
C28という長いアルキル鎖が立体認識能を高めており、C18では分離が難しい異性体化合物の分離を可能にします。
ビタミンEの分離比較
移動相にクロロホルムが入るような移動相ではアルキル基にクロロホルムが溶媒和し、 アルキル基はシリカ表面から立ち上がった状態になると考えられ、クロロホルムで膨潤した固定相体積はC18に比べC28は2倍近くなります。 そのため、固定相の体積の大きいC28はC18に比べ保持が2倍になり、分離度も格段に向上します。
α,β-カロテンの分離比較